「技術だけじゃないエンジニア」を目指す人はゼッタイ読むべき『マーケティング戦争』
SI業界からはさっさと抜けだしたほうがいい - ひがやすを blog
もっといえば、プログラマも良いコードを書いていればいいという時代は終わった。これからは、プログラムをいかに金に変えるかどうかをプログラマが真剣に考える時代です。新しいビジネスを考えることのできるプログラマを時代は欲しているのです。
(中略)技術が急速に発展している今は、技術をちゃんと知っていないと時代にあったアイディアは思いつけない。アイディアを思いついて、直ぐに実装できないと、他人に先をこされてしまう。
2011年は、アイディアを思いつき、それを直ぐに実装することのできるプログラマの時代なのです。 <<
激しく同意。同じことをこれ以上うまく書けそうになかったので、長めに引用させていただきました。こうしたハイブリッドが求められる流れはこの先しばらく続くと思います、おそらく。
というエンジニアのために。
*エンジニアこそ、マーケティングを学ぶべき
しょーじき、自分自身そんな一流プログラマーでも何でもないので恐縮なのですが、最近読んだ本で目からウロコが落ちまくった本がありまして。「今まで何やってたんだ、オレ」的な。やはりエンジニアも、いやエンジニアこそマーケティングを学ぶべきです。
マーケティング戦争 全米No.1マーケターが教える、勝つための4つの戦術
- 作者: アル・ライズ,ジャック・トラウト,酒井泰介
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2007/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 42回
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上の本は 20年以上も前から読まれている、マーケティングの定番本。マーケティングを戦争になぞらえ、戦争のあらゆる事例を出して、マーケティングを解説してくれています。勝手な予想ですが、シミュレーションゲーム(シヴィライゼーションとか、KOEI の三国志とか、信長の野望とか)やってた人なら、きっとハマるはず。
*戦略の四象限
当たり前のことですが、大企業と中小企業とでは採るべき戦略は異なります。規模の問題だけでなく、個々の企業の性格によっても最適な戦略は異なるわけで。
この点『マーケティング戦争』では、下記の 4つの基本戦略について、これでもかというくらい分かりやすく整理して、かつ事例も豊富に解説してくれています。
-防衛戦...トップ企業(ブランド)が採るべき戦略 -積極攻撃...二番手企業が採るべき戦略 -側面攻撃...規模で劣る企業が採るべき戦略 -ゲリラ攻撃...地域企業・地場企業が採るべき戦略 <<
多くの企業、そして自分も含めて、
企業によって採るべき戦略が違うという当たり前のことを、いかに無視して行動しているか <<
を思い知らされました。
*Web とモバイルのマーケティング
『マーケティング戦争』がいかに素晴らしいとはいえ、こと Web とモバイルの世界については 20年前と今とではまったく異なるので、アレンジが必要な場合も多いのです(あくまでもアレンジです。基本原則は同じです)。次の本もパラパラと見ておくと良いかもしれません。
- 作者: 大倉ウェブマーケティング事業部 櫻沢信行,大倉ウェブマーケティング事業部 林なほ子
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 53回
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Web の世界に棲んでいる人にとっては「そんなこと、知ってるよー」という内容かもしれませんが、知ってるようで曖昧だった言葉の定義が、整理されて頭に入ります。
*おまけ - 時間対効果が高いもの
コードばかり書いている人は、たまにはスーツの人が読んでいそうなマーケティングとか経営の本を。PC のことばかりやってる人は、たまにはモバイルの世界を。いろんなところで言われていることですが、自分が普段棲んでいる世界とは別の世界に触れることは、時間対効果が高いですね、やはり。『マーケティング戦争』を読みながら、そう実感しました。
ちなみにこの『マーケティング戦争』は、なぜエンジニアは勝てないのか? - かえるの開発工房 で紹介されているのをみて、読むことになりました。id:kaerusanu さん、ありがとうございました!
*参考サイト
-SI業界からはさっさと抜けだしたほうがいい - ひがやすを blog -なぜエンジニアは勝てないのか? - かえるの開発工房
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