Vue.js 日本ユーザーグループ では Vue Fes Japan 2019 に向けて、月イチくらいのペースで定例 MTG を開いているんだけど、その議事録を HackMD という共同編集可能な Markdown エディタ(Web サービス)を使うようになってだいぶ捗ったので共有。
解決したかった問題
HackMD を導入する以前は、
というのをやっていた。そうすると、
- 話が行ったり来たりすると Slack スレッドがカオスになって分かりにくくなる
- 議事録としてまとめる作業が面倒
という問題を抱えていた。
HackMD で議事録
- まず、あらかじめ MTG で話したいことをアジェンダでまとめておく
- MTG 当日になったら、HackMD の新規ノートを作成して、アジェンダの内容をコピペする
- MTG が開始されたら、各メンバーが各々、HackMD ノートの適切な場所に議事を書き込んでいく
- すると、MTG が終わる頃には自然と議事録が出来上がっている(最高!)
HackMD の推しポイント
共同編集可能
まず、リアルタイムで共同編集可能であること。しかも、いま誰がどこを書いているかが分かりやすい UI になっている。最高!
最大でどのくらいの人数が、ひとつのノートに対して編集可能かについては公式のアナウンスは見つけられなかったが、20人が同時編集してもパフォーマンス的に何ら問題がないことは確認できている。
キーマップとインデントを設定できる
キーマップを例えば Emacs と Vim にしたり、箇条書きのインデントをスペースかタブ出切り替えたり、そのサイズを指定できる。
設定はエディタの下のほうでできる。
テンプレート機能
例えば、スクラム開発していて、そのふりかえり会とかにも利用できる。その際はフォーマットはだいたい決まっていると思うので、そのようなケースでテンプレート機能は便利。テンプレートから新規ノートを作成できる。
どんどん進化していっている
https://hackmd.io/s/release-notes を見れば分かるとおり、どんどん進化していっている。すごい。
公開範囲について
HackMD でノートを作成すると https://hackmd.io/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
というような URL が発行される。この URL を知っている人には内容を共有ができるんだけど、意図的に知らせなければ URL は第三者には分からないと思うので、公開したくない内容のノートでも作成できる。
なお、公開したい場合は、公開する機能もある。
その他のポイント
アカウントの統合
以前、GitHub アカウントと連携して登録したユーザーと、Twitter 連携して登録したユーザーが別のユーザーとして認識されてしまい困っていたんだけど、最近(2019年4月23日)に解消された。
https://hackmd.io/s/release-notes#-EE-144-2019-04-23-1730
Support sign-in methods integration
ノートへのコメント
自分はほとんど使ったことがないんだけど、ノートの、箇所を指定して、コメントを書き込むことができる。レビュー機能として役立つかもしれない。
RubyKaigi 2019 でも使われていた
RubyKaigi 2019 のなかで Ruby コミッターの方々がディスカッション(?)するセッションがあって、そこでも HackMD が使われていた。
というわけで、皆さんもぜひ使ってみてください。ではでは。