保育園新設の近隣住民説明会に行ってきた
自宅の近くに保育園が新設されるということで、近隣住民説明会に行ってきた。この手の説明会に参加するのは生まれて初めてのことで、学びも多かったのでメモ。
なお自宅というのは最近、新設予定だった保育園が近隣住民の反対により開園が断念されたことで話題になった吉祥寺。
忙しい現代人のための三行まとめ
- 近隣住民からは、保育園を開設する必要性は分かるけど、なんか市の進め方が気に入らんわー、モヤモヤするわー、という声が多かったよ
- 住民のモヤモヤに対して、行政と市議会議員が足繁く通って解決したよ、という事例を見つけたよ(テレビの番組の録画)
- 武蔵野市議会議員のみなさん、活躍のチャンスですよ
以下、本文です。
参加の動機
どういう保育園が新設されるのか知りたいというよりもむしろ、どうしてこの待機児童問題が取りざたされるなかで近隣住民の反対によって開園断念みたいなことが起こるのか、そもそも近隣住民の反対ってどういうものなのか?というあたりが知りたくて参加した。
説明会のスペック
- 主催: 武蔵野市子ども育成課 with 市長
- 場所: 近くのコミュニティセンター(公民館みたいなもの)
- 参加人数: たしか定員40名くらいだったけど60名以上来ていたと思う。会議室にギュウギュウに詰めたけどなお入りきれず廊下にまで溢れていた
- 時間帯: 土曜日。18:30 〜 19:30 までの 1時間の予定だったけど、住民からの質問・意見が白熱して 30分延長された
情報が伝わってなかったよ問題
配付された資料を見ながら、市から 30分ほど説明があった後、近隣住民からの質問タイムになった。
質問タイムになるやいなや、しょっぱなから高齢の男性の方が、うち、予定地の目の前なんだけど、この説明会があるの、近所のおばちゃんと話してて、今日知ったわー、という旨をだいぶ語気強めに発言されていて、衝撃だった。
何が衝撃って、これまでノホホンとした日々を送ってきたので、行政主催の説明会に住民が怒りの声を上げる、なんてことは映画とかでしか見たことなかったので。
「寝耳に水」という言葉を使われていたことが記憶に残った。
市側の回答としては、予定地周辺の家を一軒一軒回って、不在の場合は案内をポストに投函したんですけどねー、あー、でもー、すみませんー、という内容だった。
次に発言された女性の方も、うちも 2日前に新聞で知ったわー、という旨をおっしゃっていた。
決める前に相談してよ問題
ていうか、もう保育園をつくることは決まったことなんでしょ?なんで決める前に相談してくれないの?という意見もいくつかあった。いや、でも、いちいち住民にお伺い立ててたら進むものも進まないしなー、という意見もあった。
他の意見もまとめると、全体的に、まあ待機児童とかの問題もあるし、園を開設する必要性はわかるけど、なんか市の進め方が気に入らんわー、というモヤモヤが一室を埋めていた印象を受けた。
モヤモヤに対してどうアプローチするのが良いか?
この、頭じゃあ必要なの分かっちゃいるんだけど、気持ち的にモヤモヤするわー、というのはまあ理解できて。このあたりの問題ってどういうふうに進めたらおさまるものなんだろうね...ということを考えつつ、吉祥寺エリアの保育園を増やす運動をされている「保育園増やし隊」の Facebook ページをながめていたら、動画を見つけた(テレビの番組の録画)
愛知県の事例で、ひとつは無事に開園できた事例を、もうひとつは住民の反対で開園できなかった事例を、比較して解説していた。とても分かりやすかった。
動画内の成功事例の要因まとめ
成功事例の要因をまとめると、
- 「説明会よりも前」に、住民に「一軒ずつ」まわって説明したよ
- 行政、住民だけじゃなくて「第三者」的な立ち位置で「市議会議員」も同行したよ
- ある住民の家に「10回以上」行くこともあったよ
という感じだった。
ここからは想像だけど、自分のためにここまで時間と労力をかけてくれた感が、住民を納得させたのか。
そこまですべきなのか?
結論。すべきだと思う。
何年か前の自分だったら、そこまですべきなの?時間と労力と税金の無駄遣いじゃない?と思っていたと思う。しかし、先の吉祥寺東町の例にあったように、近隣住民の理解は、できればあったほうが良い(= want)ではなくて、開園にぜひとも必要で それがないと開園できない(= must)ものだと認識したので。
それならば、理解を得るために足繁く通うのは、むしろ効率の良いやり方だと思う。
まとめ
というわけで、武蔵野市議会議員のみなさん、活躍のチャンスですよ!
アプローチできそうな議員さんには、あとでメンション飛ばしとこうと思う。ではでは。