おいちゃんと呼ばれています

ウェブ技術や日々考えたことなどを綴っていきます

Nuxt.js と Vue.js 公式ドキュメントの翻訳を GitLocalize でやっていきランチ

以前 Nuxt.js の公式ドキュメント をどうやって翻訳したか、何が課題だと感じたか等を下記にまとめた。

Nuxt.js の公式ドキュメントの翻訳フローに GitLocalize(後述)を入れて、もっと効率的にやっていこうという機運が高まって @sotayamashita 氏を中心に 実際に動き出している。というか、めちゃくちゃスピーディに話が進んで いっている(Vue.js でも。Issue 1, Issue 2

で、これからどうやって進めていくんだっけ?僕はどのタスクをやるのが良いんだっけ?ということを確認したいというモチベーションと、そういえば、まだ一度もお会いしたことないなー、会いたいなーと思って、やっていきランチを渋谷でやることにした。

ドキュメントの翻訳って何が大変なんだっけ?それに対してどう立ち向かうのが良いんだっけ?という、Nuxt.js に限らない話題も多く出たので、公開すると何かしら誰かしらの役に立つかなと考えたのでブログに書くことにした。

メンツ

GitLocalize is 何?

GitLocalize とは何か。僕が Nuxt.js の公式ドキュメントを翻訳したときに主に次の問題を抱えていた。

  • 翻訳するときには、原文と見較べながら翻訳したい
  • 翻訳をチェックするときにも、原文と見較べながらチェックしたい
  • しかし、翻訳が終わった後も、原文がコメントとして残っていると、コメントアウトした原文も更新していかなければならない、という余計なコストが発生して面倒

GitLocalize は翻訳支援してくれる Web サービスで、これらの問題をうまく解決してくれる。具体的には下のように原文を見ながら、日本語訳を埋めていって、埋め終わったら、GitHub のプルリクエストを作成してくれる。

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(画像は GitLocalize の公式ブログ から持ってきた)

こういう未来になってほしい

ランチのなかで、オープンソースのドキュメント翻訳について、僕たちはどういう課題を抱えているんだっけ?どうなることを願っているんだっけ?ということを挙げてみた。

たくさん出たけど、僕が優先順位を付けるとしたらこんな感じ、という順番で書いてみる。

  • (1) 翻訳する人の数が増えてほしい。これまで翻訳したことがなかった人にも参加してほしい
  • (2) 翻訳する人が活動を継続してほしい。継続のモチベーションがほしい
  • (3) 原文が更新されて、差分の翻訳が必要になったときに気付きたい

(3) はまあソリューションとしては原文が更新されたときに Slack に通知とかそんな感じになるだろうということは容易に想像がつく。

だけど、話をしていて気付いたのは、ツールって、そういうユーティリティ的なところについつい目を向けてしまいがちなんだけど、よくよく考えてみると、(1) (2) のような、もっと本質的な問題があって、そこを解決することがまさに価値なんだよなあと。

どうしたら翻訳する人の数が増えるか

公式ドキュメントの裏側には、多くは GitHubリポジトリなりがあるんだけど、大抵の人は、公式ドキュメントを読むときには、その裏側までは意識しないと思っていて。

だけど、例えば、下記のような「このドキュメントは原文にどれだけ追随していっているか(100% = 原文の最新バージョンに付いていけていることを示す)」が表示されているとして。

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この情報はまず、これが 100% だったら、このドキュメントは信頼できる、ということを意味し、100% 未満だったら、ある部分は原文を参照する必要があるということを示す。それだけでも意味のある情報だ。

しかし、もしかしたら、そこで一部の人は、少しくらいだったら自分も貢献できるかなと考えて、91% を表示されているあるページを 100% に持っていこうと協力してくれるかもしれない。それがすなわち翻訳コミュニティへの参加となる。

すばらしいではないか!!と、とてもとても興奮した。

どうしたら翻訳活動を継続するモチベーションに繋がるか

貢献度とかアクティビティを表示させる?GitHub の草みたいな感じかなあ、ということを話していた。

ぶっちぎり寿司

異状なし。

春夏秋冬

食べログ 春夏秋冬

800円で15貫とかおトク過ぎる。美味しいし。やっていきランチにふさわしいロケーションだった。

追記

いま、下記の記事を読んでいた。

インターネット上で言語による情報格差がこんなに起きているのです。このギャップに大きな翻訳の潜在需要が存在しているはずであり、そのギャップを埋めるのが我々のミッションです。

@chikathreesix さんの熱い想いが伝わってきて、胸が熱くなった。