おいちゃんと呼ばれています

ウェブ技術や日々考えたことなどを綴っていきます

Pivotal Tracker でインプットの質と量を保てた一年だった

2016年を振り返る。前回の振り返り(プライベートで 689日連続でコードを書いた(ことの振り返り))の「Try」で

今後はインプットにあてる時間を増そうと思う。

と書いたが、今年は一年を通じて良いペースでインプットできたと思う。

今年から短時間勤務にシフトして(8時間勤務 -> 6時間勤務)働き方を変えたことも重要なイベントであったけれど、それはいつか別途書くことにして、ここでは課題としていたインプットを中心に振り返る。

インプットの質・内容

どういうインプットを意識していたかというと、「緊急度は低いが重要度が高い」事柄のインプットである。みんな大好き『7つの習慣』の「緊急度 x 重要度」のマトリックスでいうところの第2領域。

緊急 緊急ではない
重要 第1領域 第2領域(ココ)
重要ではない 第3領域 第4領域

例えば『誰のためのデザイン?』のような「これを読まなくてもすぐには困らないけど、自分の成長を長い目で見たときには絶対読んでおいたほうが良いな」という類いのものを意識的にインプットするようにした。

7つの習慣最優先事項

7つの習慣最優先事項

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

大きな石を先に入れる

意識的にインプットするといっても常に意識を高く保てるわけではないので、そこは仕組みでカバーしようと。

  • カンバンのバックログに「○○(本のタイトル)の第3章を読む」などのタスクを入れる
  • そのタスクをバックログの優先順位高めの位置に置く

ということをやってみた。カンバンは仕事で使っていて馴染んでいるので、バックログの高めの位置に置いておけば自然とやるんじゃないかなと考えて試してみたら、ピタリとはまった。

考え方としては、これも前述した『7つの習慣』に書かれていて、「重要度は高いけど緊急度は低い」事柄は先に予定入れておかないとついつい手つかずになってしまうよ、というもの。

f:id:inouetakuya:20161230195350g:plain

一日で終わる単位に細分化

タスクの粒度はできるだけ一日で終わる単位に細かくして入れるようにした。つまり「〇〇(本のタイトル)を読む」というよりも「〇〇の第N章を読む」という具合に細分化して入れる。ずっと Doing から動かないタスクがあると精神衛生上よくないため。

Pivotal Tracker

カンバンは仕事でも使っている Pivotal Tracker という Web サービスを使っている。他のサービスでも、あるいはアナログでも何でも良いと思うのだけれど、

  • 仕事でも使っていて学習コストゼロ
  • どのくらいのペースで進んでいるのか(ベロシティ)を把握できる
  • 個人で使うときには無料

という理由で選んだ。

f:id:inouetakuya:20161231030353p:plain

インプットの量・ペース

Pivotal Tracker は事前にタスクの大きさ(ポイント)を見積もって登録しておくと、1週間(設定により変更可)にどのくらいのポイントを消化したかが記録される。過去4週間(設定により変更可)の平均消化ポイント(= ベロシティ)が常に表示されているので、現在の週が過去と比較して進みが良いのか悪いのかを意識しやすい。

体調の善し悪しや家族のイベントがあったりして常に一定のペースが保てたわけではないが、週の途中で進捗が芳しくないことに気付いてそこから盛り返す、ということはよくあった。

f:id:inouetakuya:20161231033852p:plain

おまけ)アウトプット

今年はインプットを中心に据えた年だったけれど、インプットで高いモチベーションを保てたおかげで、アウトプットも調子が良かった。学んだことを手を動かして確認したりとか、オープンソースとか、プライベートのプロダクト開発で 6,740 コミット。

f:id:inouetakuya:20161231035757p:plain

毎日コードを書いていたとき でも 5,000 コミットくらいなので、それよりも上回っている。

まとめ

インプットについて今後も継続していけそうなアプローチの仕方が確立できて、とても収穫が大きな年だったと思う。Pivotal Tracker には本当に感謝している。

と、良いことばかり書いたが、これ早く読んどかないとなーと思ってタスクとして登録はしつつ、バックログの上のほうには置いていないカタい本が実は何冊もあったりするので、来年はそれらにも挑戦したい。