おいちゃんと呼ばれています

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vi と Emacs を 1か月ずつ使ってみて「楽をするためには苦労をいとわない」という哲学に脱帽した

はてなに入りたいとエントリーを出したあたりからはや 3か月。本気でコード書くならやっぱりエディタも選ばなくっちゃ、ということで vi と Emacs をそれぞれ 1か月ずつ使ってみました。

結局、Emacs のほうを選択することになったのですが、そこに至るまでの過程においていろいろと思うところがあったので、まとめておきます。

どうしてハッカーたちは、マウスを使いたがらないのか?

その前に、vi や Emacs を使う前に不思議に思っていたこと。どうしてハッカーたちはマウスを使いたがらないのか?ということ。以前に書いた職場の天才マン*1は、マウスをパソコンに接続すらしていないという徹底ぶり。なんで?

だって、僕がパソコンを使い始めた頃には 2ボタンマウスが主流で、ホイールマウスをはじめて使ったときにはえらく感動したんでね。こんな便利なものを使わないなんて、ただの偏屈じゃなかろうか?と。

vi はそもそも意味わかんないし、Emacs は小指がつる

まァ、ともかく、モノは試し。とりあえずってことで使ってみたけれど、結果は散々。orz

そもそも vi は意味がわからないし、Emacs は小指がつる。どうしてこんな使いにくいものを有り難がってもてはやすのか、僕には全然理解できませんでした。

だけど、チュートリアルも使ってみて、本とかも買って。少しずつ触れていくうちに、だんだん指にも自然と馴染むようになりました。あんなに抵抗があったキーバインドが!

やっぱり、どんなモノでも、ある程度の慣れは必要なんでしょうね。痛感しました、今回。

楽をするためには労をいとわない

「Ctrl は A の左になきゃイヤだ」だの「Backspace が遠い」だの一丁前なクチを利くようになってはじめて気付いたこと。

vi や Emacs がすごいのは、機能とかそういうのじゃなくて、使う人がもつ、高い精神性なんじゃないかと。

id:naoya さんの

楽をするためには苦労をいとわない、それがハッカー哲学です(デスクトップ百景

にシビれた。うん、たしかに、もうそれは哲学といってよいと思う。

たったほんの少し便利にするために、勉強する。設定ファイルをいじる。コードを書く。マウスに手を伸ばすのなんて、ほんの 1秒かかるかどうか。トータルで考えたら時間の節約にならないのでは?とも思うんだけれどね。

それでも、今なら理解できます。時間とか無駄とかそういうんじゃなくて、それが気持ちいいからなんだということが。そうして「それ」を知ってしまうと、もう戻れないんだということが。

プログラミングを勉強するってことは、そういうハッカー哲学も頭と体に染み込ませていくっていうことなんだろうな、と考えるに至る、素敵な経験でした。

精進しようと思います。

ではでは。

おまけ

EmacsWindows 環境でも使いたくて、xyzzy を入れちゃいました。僕も、もう、戻れないかもしれません。(^ ^;

参考書籍

入門vi 第6版

入門vi 第6版

vi だけではなく、Vim のことも載っています(↑)

入門 GNU Emacs 第3版

入門 GNU Emacs 第3版

読者の中には、早くキーボードにかじりついて打ち始めたくてウズウズしている方もいるかもしれません。それを止めるつもりはありませんので、まず「1.4 Emacs の起動」から読んでみるとよいでしょう。けれども、落ち着いたら、後でぜひこの章の冒頭部分も読んでください。ここで紹介する基本的な考え方を理解していれば、Emacs の学習はずっと簡単になります。

この太っ腹な導入を見て、買うのを決めました(↑)

参考サイト

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