おいちゃんと呼ばれています

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旱天の慈雨(かんてんのじう)- 究極のマイナス思考から出発しよう

前回のエントリーに,ちょいと補足。

< これまでポジティブなことばかり書いてきたので意外に思われるかもしれませんが,僕は,実は,あらゆる努力やあらゆる試みは,やることなすこと大抵うまくいかないものだと考えています。

本当に,笑っちゃうくらい,うまくいかない。

<

ついでに言ってしまうと,そもそもあまり期待をしていないのです。あらゆることに対して。

周りの人は,それがたとえ家族や親友や恋人であったとしても,自分のことを正しく理解してくれるなんて思わないし,職場の上司がきちんと評価してくれるなんて思わないし,こうして書く記事も,そうそうホットエントリー入りするなんて思わない。

でもね,だからこそ,思いがけず他人から注がれるやさしさや,小さな思いやりが,たとえようもなく嬉しく,美しく感じられることもありまして。

作家の五木寛之さんが,このことを <旱天の慈雨(かんてんのじう)>*1 という言葉で表現されていて,なんというか,震えました。

大河の一滴 (幻冬舎文庫)

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こうした,一種の究極のマイナス思考から出発することで,ずいぶんと腹を立てることが減ったような気がします。すべての人に当てはまるとは思わないけれど,いまちょっと悩んでいる人とかにはいい考え方かもしれません。

ではでは。

**おまけ あらゆることに対してあまり期待をしていない,とか何とか言っておきながら,周りからは“欲望のかたまり”みたいな言われ方をすることもあったりして... (^ ^;

*1:からからにひび割れ,乾ききった大地だからこそ降りそそぐ一滴の雨水が甘露と感じられるということ。ルーツは仏教にあるみたいです。